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小林よしのり
2018.5.27 02:21メディア

安倍政権、盤石の4割はマスコミのせいでもある


安倍政権はもう何をやっても40%近い支持率で下げ止

まっているのだから、倒れない。

これはテレビ・新聞などのマスコミが影響力を失って

いることが大きい。

 

老人は目が悪くなるから細かい文字を読む集中力が

衰えているし、若者は活字離れで漫画すら読めなく

なるほどだから、新聞読者の劣化はあるだろう。

 

最も人口が多い団塊の世代がヒマに任せてフェイスブック

などSNSでかつての仲間と接触し、ネット情報の影響で、

右派に転向している。

 

日本社会の驚異的な人口縮小によって、「人手不足」だ

から、大卒の就職率がいいだけなのに、これをアベノミクス

のおかげで好景気だと勘違いしている(不景気しか知らない)

若者が、安倍政権支持に傾いている。

 

団塊の世代も、若者世代も、マスコミを信用せず、

情報源がネットになっていることが、不健全な感覚

(ネトウヨ劣化)を増幅させている。

マスコミを信じるか?ネットを信じるか?の比率が

64になっているのだろう。

 

実際に、最近の異常なセクハラ糾弾キャンペーンとか、

マスコミのやることは「マスゴミ」と言われて仕方が

ない面が多々ある。

ネットは確かにフェイクだらけなのだが、マスコミが

ふしだらに左翼イデオロギーに傾くから、信用度を

ますます落として、ネット依存による右傾化が進む

ばかりだ。

 

マスコミの信頼性が地に落ちていることが、安倍政権

の不動の支持率を後押ししている。

野党が役立たずということばかりではないのだ。

トランプが馬鹿だから支持されるように、安倍晋三も

馬鹿だから右派に親近感が湧いて支持される。

 

右派論壇誌を見ていると、馬鹿の欠損をどうやって

フェイクで取り繕うかの詭弁の楽しみで、論者が快感

を得ているようにしか見えない。

いまこそ詭弁・フェイクの見せどころだと思っている

のだろう。

 

信頼できる情報源の提供がいまほど必要な時はない。

本来わしがその役割を引き受けるいわれはないのだが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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